デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)2026年度版🤖 AI重点支援化

会計・受発注・勤怠管理を補助率1/2〜4/5で導入デジタル化・AI導入補助金 完全解説

2026年度から「IT導入補助金」が「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更。AI機能を持つITツールが重点支援対象に。通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策枠で、クラウドソフト・業務システム・AIツールの導入費用の1/2〜4/5を補助します。

2026年4月22日

450万円

通常枠の最大補助額

350万円

インボイス枠の最大補助額

1/2〜4/5

枠・規模で補助率が変動

5/12

1次締切(2026年5月12日)

⚠ 2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更。AI機能を持つITツールが重点支援対象へ。
柴 悠介

著者 / Author

柴 悠介

株式会社リクステップ CEO / K-Drive株式会社 CTO。100社以上への助成金・補助金申請サポート実績。本記事はデジタル化・AI導入補助金2026 公式サイト・経済産業省/中小企業庁「サービス等生産性向上IT導入支援事業 概要(令和6年度補正予算)」を一次資料として作成。

12026年度の主な変更点(名称変更・AI重点化)

🆕 2026年度(デジタル化・AI導入補助金)の主な変更点

  • 🆕名称変更:「IT導入補助金」→「デジタル化・AI導入補助金」に改称。AI活用・業務変革につながる取り組みをより重視する設計へ移行。
  • 🆕AI機能を有するITツールの明確化。生成AI・機械学習・自動化機能を備えたツールが制度上で明確に区分。ITツール検索時に「AI機能あり」の確認が可能になり、AI活用が評価されやすくなった。
  • 🆕再申請(2回目以降)への要件追加。2022〜2025年に交付決定を受けた事業者が再申請する場合、3年間の事業計画(数値目標・賃金引上げ計画)の策定と効果報告が義務化。未達・未報告の場合は補助金返還の可能性あり。
  • 🆕インボイス枠:過去採択者は対象外。2022〜2025年にデジタル枠・インボイス枠で採択されたことがある事業者は2026年度のインボイス枠に申請不可(通常枠は再申請可能)。
  • 🆕補助枠・補助率・補助額の基本構造は2025年度から変更なし。

24つの申請枠の比較

自社が導入したいITツールの種類と目的によって申請枠を選びます。どの枠もIT導入支援事業者(登録事業者)と一緒に申請することが必須です。

① 通常枠——生産性向上全般5〜450万円

補助率

1/2(条件で2/3)

補助額

5〜450万円

対象

全業種の中小企業・小規模事業者

生産性向上に役立つ幅広いITツールが対象。会計・給与・勤怠・販売管理・在庫管理・顧客管理(CRM)・予約システム・電子カルテなど。プロセス数(導入する業務機能の数)によって補助額が変わる。

② インボイス枠(インボイス対応類型)——会計・受発注・決済最大350万円

補助率

2/3〜4/5(規模で変動)

補助額

下限なし〜350万円

ハード

PC・タブレット・レジも対象

インボイス制度対応の「会計」「受発注」「決済」の1機能以上を持つソフトウェア(+対応ハード)が対象。通常枠より補助率が高い。2022〜2025年にインボイス枠で採択済みの事業者は2026年度は申請不可。

③ インボイス枠(電子取引類型)——受発注ソフト(発注側)条件による

申請者

発注側(大企業も可)

対象

受発注ソフトのクラウド利用料(最大2年分)

条件

受注側にアカウントを無償提供

取引関係の発注側が受発注ソフトを導入し、受注側(中小企業等)にアカウントを無償提供する場合に補助。発注側が大企業でも申請可能(唯一の例外)。

④ セキュリティ対策推進枠——サイバー対策5〜100万円

補助率

1/2

補助額

5〜100万円

対象

IPA「お助け隊サービス」掲載

サイバーインシデント対策を強化するセキュリティソフト・サービスの導入費用(最大2年分のクラウド利用料)を補助。IPA(情報処理推進機構)が公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」掲載かつIT導入支援事業者登録済みのサービスが対象。

3通常枠の補助率・補助額の詳細

プロセス数補助率(通常)補助額の範囲最低賃金近傍加算
1〜3プロセス1/2以内5万円〜150万円地域最低賃金未満で雇用している従業員が30%以上いる場合:2/3
4プロセス以上1/2以内150万円超〜450万円
プロセス数とは、申請するITツールが対応する業務機能の数(会計・給与・販売管理・顧客管理など)。

4申請の流れ——IT導入支援事業者との連携が必須

他の補助金と大きく異なる点は、あらかじめ登録されたITツールの中から選ぶ必要があることと、IT導入支援事業者(ベンダー等の登録事業者)と一緒に申請することです。

1

「みらデジ経営チェック」を実施(通常枠は必須)

中小企業庁の「みらデジ」サービスで自社のDX状況を診断。通常枠申請の必須要件。インボイス枠・セキュリティ枠は加点項目(任意)。

みらデジ(miradigi.go.jp)で実施
2

IT導入支援事業者・ITツールを選定

公式サイトの検索機能で登録済みのIT導入支援事業者・ITツールを探す。登録されていないツール・事業者からは申請できない。すでに導入したいツールが決まっている場合は、そのベンダーが登録事業者かどうか確認する。

⚠ 事前購入・契約は補助対象外
3

IT導入支援事業者と一緒に交付申請書を作成・提出

申請はIT導入支援事業者と共同で実施。事業者側が申請システムに必要事項を入力し、申請者(企業側)が確認・同意する流れ。GビズIDプライムが必要。

4

交付決定通知後にITツール発注・導入・支払い

交付決定のメールを受け取ってから発注すること。交付決定前の発注・契約・支払いは一切対象外。すでに使用中のクラウドサービスの更新料も、交付決定後の更新分のみ対象。

⚠ 交付決定前の着手は絶対NG
5

実績報告・効果報告 → 補助金受領

導入完了後に実績報告を提出。審査後に補助金が振り込まれる。さらに導入後の効果報告(事業計画の達成状況)の提出義務がある。2回目以降の申請者は3年間の効果報告が必要。

補助金は後払い。先に自己資金での支出が必要

5対象となる主なITツール・対象外の例

カテゴリ対象になるツールの例
会計・財務クラウド会計ソフト(freee・マネーフォワード等)、経費精算システム、インボイス対応会計システム
人事・労務・給与給与計算ソフト、勤怠管理システム、人事管理クラウド
販売・顧客管理POSレジシステム、受注管理・販売管理ソフト、CRM/SFA
予約・スケジュール予約管理システム、スケジュール管理ツール、クリニック・サロン予約ツール
AI・DXツール生成AI業務活用ツール、AI品質検査システム、データ分析ツール(AI機能付き)
セキュリティIPA掲載「お助け隊サービス」に登録済みのセキュリティソフト・サービス
対象外の主な例パソコン・タブレット・プリンター(インボイス枠はPC等も対象)、汎用ハードウェア、リース・レンタル契約のITツール(セキュリティ枠のサービスを除く)

「どのITツールが補助対象か確認したい」——まず無料診断

導入検討中のITツール・DX計画に合わせて、最適な申請枠と手順をご提案します。
IT導入支援事業者の選定からGビズIDの取得まで、リクステップがサポートします。

よくある質問(FAQ)

すでに使っているクラウドソフトの費用も対象になりますか?

継続中のクラウドサービスは対象外です。ただし、交付決定後の更新タイミングで改めて申請対象期間分(最大2年分)の利用料を申請できる場合があります。詳細はIT導入支援事業者に確認してください。なお、新規に導入するツールの場合は交付決定後に契約・支払いすることで対象になります。

IT導入支援事業者はどうやって選べばいいですか?

公式サイト(デジタル化・AI導入補助金)の検索機能で、導入したいITツールのカテゴリや地域でIT導入支援事業者を探せます。既に使いたいツールが決まっている場合は、そのソフトウェアメーカー・ベンダー自身が登録事業者になっているケースが多いため、まずベンダーに確認することをお勧めします。

2025年に採択されました。2026年度も申請できますか?

通常枠は再申請できます(ただし2回目以降は3年間の事業計画・賃金引上げ計画の策定と効果報告が義務化)。インボイス枠は2022〜2025年に採択されたことがある事業者は2026年度は申請できません。セキュリティ対策推進枠も過去の採択状況を確認してください。

「みらデジ経営チェック」とは何ですか?

中小企業庁が提供する自社のDX状況を診断するオンラインサービスです(https://www.miradigi.go.jp/)。通常枠申請の必須要件で、インボイス枠・セキュリティ枠は加点項目(任意)です。簡単な質問に答えるだけで完了するため、申請前に必ず実施しておきましょう。

AI機能のあるツールを導入すると優遇されますか?

2026年度の名称変更にともない、AI機能を有するITツールが制度上で明確に区分されました。ITツール検索時に「AI機能あり」のフィルタが用意され、AI活用が評価されやすい設計に。生成AI・機械学習・自動化機能を備えたツールを選択することで、AI活用への取り組みとして評価される可能性が高まります。

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