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DEEP DIVE

AIエージェントと業務自動化:
「答えるAI」から「実行するAI」への転換

生成AIの進化により、AIはチャットボットから自律的にタスクを実行する存在へと変わりつつあります。 本記事では、具体事例・投資家の注目点・業務自動化の本質的な変化を整理し、リクステップ視点での応用可能性をまとめます。

はじめに

生成AI(Generative AI)の進化により、AIテクノロジーは新たな転換点を迎えています。これまでAIといえば、チャットボットによる質問応答やコンテンツの自動生成が主な用途でした。しかし2025年を境に、AIは「答える」存在から「実行する」存在へと根本的な変化を遂げつつあります。

この変化の中心にあるのが「AIエージェント」です。AIエージェントとは、人間の指示や目標を理解し、自律的に判断しながら複数のステップを経て実務タスクを完遂するAIシステムを指します。単なる一問一答ではなく、複雑なワークフローを理解し、必要なツールを使い分け、最終的な成果物を生み出すことができる点が従来のAIとの決定的な違いです。

AIエージェントの台頭:具体的な事例

法務領域での革新:Harvey

Harveyは契約書レビュー、判例分析、デューデリジェンス、規制変更の影響把握などを一貫して支援します。従来ジュニア弁護士が担っていた反復業務をAIが処理し、専門家は判断と戦略に集中できるようになりました。

ソフトウェア開発の変革:Cursor

自然言語で要件を伝えるだけで、コードベースに整合した実装が進む時代へ。開発者は「何を作るか」に集中でき、プロトタイプの速度が大幅に向上しています。

マルチエージェントシステム:AutoGPT

複数のAIが役割分担し、調査・分析・レポート作成などを協調的に遂行。単体モデルでは難しい高度な業務自動化が現実味を帯びています。

投資家の注目と市場の拡大

2024年の民間AI投資額は世界全体で約2,523億ドルに達し、生成AI関連だけで339億ドルと急増しました。AI非搭載のSaaSは競争力を失いつつあり、AIファーストが新たなスタンダードになっています。

生成AIの導入により、ナレッジワーカーの業務の最大40%が自動化または効率化される可能性があるという見解もあり、投資家は生産性向上のインパクトに強く期待しています。

業務自動化の新たな地平

従来のRPAとの違い

従来のRPAはルールに基づく反復作業が中心でした。AIエージェントは状況理解と判断が可能で、「決まったことを繰り返す」から「考えながら仕事をする」へと自動化の質を引き上げます。

ホワイトカラー業務への浸透

営業、人事、財務などホワイトカラー業務の広範囲が自動化対象になっています。提案書作成、採用スクリーニング、経費精算など、AIが業務フローの中心を担い始めています。

リクステップへの応用可能性

AI PMの実装

目的や制約条件を入力すれば、最適なスコープ・スケジュール・リソース配分を提案。進捗モニタリングとリスク予測も自動化でき、PMの質を底上げします。

AI事務員の開発

社内システムやデータを横断検索し、レポート生成や改善提案まで行うAI。バックオフィス業務の時間を大幅に短縮できます。

マルチエージェントによる最適化

営業AI、CS AI、プロダクトAIが連携し、顧客ライフサイクル全体を支援する構成は大きな差別化要因になります。

今後の展望と課題

信頼性やハルシネーションへの対処、セキュリティとプライバシーの確保、人材の再配置などが重要課題です。AIと人間の協働を前提に運用設計を進める必要があります。

結論

「答えるAI」から「実行するAI」への転換は、業務効率化を超えてビジネスモデルそのものを変えます。リクステップがこの潮流を取り込み、AIエージェントへの投資と実験を加速できるかが次の成長を左右します。

Next Step

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